衛生士学校 講師生活 其の一

4月からスタートした津の公衆衛生学院(衛生士の専門学校)での
講師!!

私は臨床科目(実際の医療現場での治療について学ぶ科目)の中の補綴学(かぶせもの:クラウン・ブリッジ、入れ歯、インプラントなど)を教える。

たいへん名誉なことであり、いつか臨床だけでなく教育にも携わりたいと思っていた私には素晴らしい成長のチャンスです。

やったるで〜!

という気概でワクワクして臨んだ一日目。



結果


撃沈・・・・・・・





一日の講義は2コマ。
1コマ90分(1時間半)なので、3時間の講義をしなければならない。長丁場である。


そして、講義の最大にして最重要使命は、国家試験の合格である。最終的に必ず国家試験には合格しないといけない!

国家試験に頻出する所、教科書で重要な所は漏らさず、スライドに盛り込んで行った。


 

しかしスライドを作りながら


わかっていました・・・。


教科書の内容を盛り込めば盛り込むほど、どんどん面白くなくなっていくことを・・・・・。




私が担当するのは一日のうちの3時間目と4時間目。
お昼のランチを終えたすぐ後!、しかもこの春の陽気である。

結果は皆さん、もうおわかりでしょう。



《1時間目》
スライド形式で、補綴学の講義が始まる!

一番初めは「補綴学の意義とは」!!


 

ドクターが聞いてもふ〜んなことをわざわざ漢字や難しい表現で説明する・・・・。しばらくこんな調子でスライドが続く・・・。


すると、なんということでしょう!(ビフォアアフター風)


後ろの方から問答無用でバタバタと倒れていく学生たち!

ひとり、またひとりと睡魔に倒れていく!



講義の半分が過ぎた頃には、実に半分以上の学生を寝させてしまうという大惨事に・・・。

とうとう特殊能力、ラリホー(ドラクエの眠りの呪文)を覚えたかと思いました。





そのままなんとか乗り切って休憩時間。しかしもはや立ち直れないほどのショックを受ける!!

ダメージはでかい!

今までさせてもらった講演ではそこそこウケていたように感じていた講演スタイルにあぐらをかいていた私。学生への講義もなんとかなるだろうと思っていましたが、ここまで通用しないとは!

でも10分後には2時限目が始まる。

短い休憩時間の間、ついてきてもらったスタッフTと学院統括の先生と作戦会議し、用意したスライドは全て捨てることを決心!



《2時間目》

「よ〜し、みんな机並び替えて〜!!」

「これから、この写真の症例をみんなで治していこう!どんな治療法にするか、一時間目の講義内容をふまえてグループで考えてみて!!」



講義スタイルを180度転換。学生参加型のグループワーク形式に。そして、1症例、実際の患者さんの治療法を考えて、グループ毎に発表させることにしました。


 

すると・・・


学生たちはこれには熱心に取り組み、発表した内容も予想以上に考えられたものが出てくる。

やり方次第で力を出すんだ!


そして寝ない!(笑)

こういう感じか!
そんなこんなでなんとかことなきを得た2時間目。


しかし、1時限目のショックをひきづりながらスゴスゴと家路につく私。

しかしスタッフTが帰りに言ってくれる。
「2時間目良かったですよ!あんな授業受けたかったです!」

救われるわ〜


しかし、講義は始まったばかり!
7回連続の大勝負。


波乱万丈の講師生活が始まった!!



無事に最後までやり遂げられるのか!?私!




次回 「至上命令!学生から笑いをとれ!」 に続く!!


 

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